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コーティングMEMSコラム

Y’sテクノセンター活用方法の話 「No.1:設備投資を抑えて新しい加工プロセスを導入する」

2019.07.25 [技術顧問から]

  Y’sテクノセンターを活用いただく方法を当センターの技術顧問から解説させていただきます。私(技術顧問)は、電気機器メーカーでセンサー等の量産加工プロセスの開発を通算で20年以上担当しました。
 その過程で約5年間にわたりY’sテクノセンターを活用して新製品の量産試作、設備導入、量産プロセス開発を行いました。これらの経験を踏まえたY’sテクノセンターの活用方法を説明させていただきます。

メリットその1:Y’sオリジナル装置で設備投資額を抑制できる
 新製品の開発には、新しい加工プロセスの導入が不可欠です。研究開発部門は、試作品の開発に注力します。公的機関や民間の加工サービスを用いたりして試作品を開発していました。
 私が経験した加工プロセスでは、欧州メーカーの装置が試作品開発で使われていました。高額な加工装置であり、量産する上では不要となる付属機能をいくつも備えていました。また、機構が複雑でメンテナンス性が良好とは言えませんでした。量産プロセスとなると複数台の投資となるので、目標コストとは大幅にかけ離れていました。
 Y’sテクノセンターへ問い合わせるとY’sオリジナルの装置がありました。必要となる要素技術に特化して国内メーカーで設計・製作していました。量産試作を終えた後は、この装置を購入して量産プロセス開発を行い、投資金額を大幅に抑えて目標コストをクリアすることができました。
 
メリットその2:フレキシブル対応で量産プロセスを開発できる
 「新しい」といっても、当時の半導体業界ではすでに「枯れた」プロセスもありました。新製品では、基板が異なるため新しい搬送での成膜装置が必要になりました。
 Y’sテクノセンターから、他社で余剰となっていた装置の紹介を受けました。搬送機構を改造の上、量産試作を受託いただく提案を受けました。ヤマナカヒューテックの数十年以上にわたる半導体メーカーとの関係から余剰設備の情報を得てこのような量産試作の提案ができたのです。
 量産プロセス立ち上げの際には、これらの設備を販売していただきました。自社で中古装置を購入して搬送機構を改造し、量産試作を行うにはかなりの設備投資が必要です。このときも必要な要素技術に特化したため、設備投資を大幅に抑制して新しい加工プロセスを導入できました。

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