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強力接着剤のステンレス曲面に対する「非粘着」コーティング
2022.04.15 [技術紹介]
強力接着剤のステンレス曲面に対する「非粘着」コーティング
Y’sテクノセンターでは、各種の強力接着剤のステンレス曲面に対する「非粘着性」の実験を行いました。
実験に用いた接着剤は、下記の5種類です。
接着剤を丸いステンレス攪拌棒で混ぜたり、丸棒などで取り扱ったりする場合、接着剤がステンレス面に固着すると操作性が悪化します。特に瞬間接着剤は硬化が早いため、攪拌棒や丸棒が接着剤で固着して動かなくなることもあります。
当社の「非粘着コーティング」は、曲面にもムラなく塗布できるため、上記の強力接着剤に対する「非粘着性」を調べることにしました。実験には、ステンレス(SUS304)製配管(直径6mm)を用いました。
(1)当社「非粘着コーティング」なしの場合
まず、当社の非粘着コーティングのない場合、接着剤を塗布して硬化させてから樹脂製押し棒で接着剤をきれいに剥がせるか調べました。
各接着剤とも剥離には、相当の力(プッシュプルゲージで10N~50N)が必要でした。また、ねじの緩み防止剤以外の接着剤では、きれいに剥離できませんでした。上表の右側にあるように目視での「剥がれ残り」が発生しています。
非粘着コーティングがある場合、接着剤を塗布して硬化させてから樹脂製押し棒で軽く押すと接着剤が剥離しました。
当社「非粘着コーティング」ありの場合、上表の右側写真のようにすべての接着剤がきれいに剥離しています。目視では剥離残りは見られませんでした。
当社「非粘着コーティング」は、各種の強力接着剤のステンレス曲面に対する「非粘着性」を実現できることを確認できました。
今回の実験で用いた強力接着剤を、ステンレス攪拌棒で混ぜたり、丸棒などの曲面で取り扱ったりする場合に、当社「非粘着コーティング」によってステンレス曲面に接着剤が固着することを防止できることが判明しました。
ご興味ございましたらお気軽に弊社HPよりお問い合わせください。