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革新的精密スプレーコーティング

スプレーコートに適した各種機能膜コート剤を開発・販売しております

当社は創業以来、半導体/MEMS分野のパシベーション(シリコン酸化膜)等に使われるケミカル液剤の開発・製造・販売を行っております。

半導体/MEMSのお客さまへの対応で培った知見、ノウハウと環境をスプレーコーティングの技術と融合させ、スプレーに特化したコーティング剤の開発を行っております。

ARコート剤・AFコート剤・AGコート剤のボトル製品写真

AR(Anti-Reflection)コート剤

概要

当事業部のARコート剤は単層反射防止膜を形成する塗布剤です。

基材表面に低屈折率膜を被膜することで基材表面反射光の波長を相殺し反射率を低減する効果が得られます。

  • 基材表面に乾燥膜厚100nm近傍の被膜を形成することで基材の可視光透過率を約3%向上させる効果が得られます。
  • ウェットコートの手法に制限はありません。当事業部では精密スプレーコーターを用いて施工しております。
  • 乾燥すれば被膜化されます(反応硬化型ではありません)
    加熱乾燥条件例:90~100℃×10分
  • ガラス基材、樹脂基材への施工が可能です。

成分・物性

主成分
アモルファスシリカ、無機添加物
主溶媒
アルコール混合物
屈折率
1.32
比重
0.82
ARコート剤施工前後の比較:左(AR膜なし)と右(AR膜あり)のスマートフォン画面

反射率

ガラス基材上AR膜の反射率を下記に示します。可視光透過率が約3%向上しています。

ガラス基材上AR膜の反射率データグラフ:AR成膜(110nm)により未成膜と比べ反射率が大幅に低下

用途例

  • タッチパネル、ディスプレイ、デジタルサイネージ等の前面板
  • 各種光センサーのカバー
  • 太陽光パネル
  • 回折格子などの各種光学素子
  • マイクロレンズアレイなどの各種集光レンズ

AF(Anti-Fingerprint)コート剤

概要

基材表面に撥水・撥油機能を付与します。

  • 汚れや指紋の付着低減の効果が得られます。
  • 付着した汚れや指紋は簡単に除去できますので清掃性の向上に付与します。
  • ガラス、セラミックス、金属基材には直接密着します。
    樹脂基材には下地に専用プライマーを塗工すれば密着します。
  • ナノスケールの非常に薄い透明膜を形成しますので、基材意匠性を損ないません。
AFコート剤施工前後の比較:左(未塗装)と右(AF塗布)の汚れ付着状態

AFコート塗布工手順

手順 概要/留意点
1 塗布対象基材の清掃・脱脂
  • 清掃後は水分が残らないようしっかり乾燥してください。
2 プライマー塗布
(樹脂基材の場合)
  • 塗布手法に制限はありません。手塗、スプレー、ディップなど。
  • 薄く塗れば効果があります。塗布量が多いとムラ・白濁の要因となります。
    塗布直後に乾く程度が目安となります。
  • ムラになっても効果はありますが、乾燥後のムラは除去できませんので外観に影響を及ぼします。
3 乾燥
  • 常温1hr(加熱による乾燥促進可能)
4 AFコート剤塗布(1回目)
  • 塗布手法に制限はありません。手塗、スプレー、ディップなど。
  • 塗布量が多いとムラが発生します。ムラになっても問題はありません。
    乾燥後の乾拭きでムラは除去できます。
5 乾燥(1回目)
  • 常温1hr(1回塗布で完了する場合は90min〜8hr程度)
  • 加熱による乾燥促進可能 ex.120℃×20min
6 AFコート剤塗布(2回目)
  • 2回塗布することで膜密度を上げる効果が得られます。(膜厚は変わりません)
  • 1回塗布でも充分な効果は得られますが膜密度を上げることで耐久性が向上します。
7 乾燥(2回目)
  • 常温90min〜8hr程度
  • 加熱による乾燥促進可能 ex.120℃×20min
8 完成
  • 防汚効果が低下した際はAFコート剤を再塗工して下さい。プライマー不要です。
  • 重ね塗りした箇所は外観への影響無く、防汚効果が復元します。

用途例

  • エレベータ内装SUSパネルのボタン周り
  • システムキッチン
  • コンベア式製造ラインの樹脂カバー
  • モバイル用タッチパネルディスプレイ
  • ARコート、AGコートへのオーバーコート

AG(Anti-Glare)コート剤

概要

当事業部のAGコート剤は、ガラス表面に微細な凹凸を形成する塗布剤です。

基材表面の正反射光を拡散させることで外光の映り込みを防止する防眩効果が得られます。

  • スプレー塗工により高硬度の微細凹凸塗膜を形成します。
  • フィラーレスの無機膜となります。フィラー由来のギラツキを低減します。
  • スプレー塗布条件設定、重ね塗りにより任意のHaze値が得られます。
  • 環境負荷物質を一切含まず、フッ酸によるエッチングAGガラスの代替として注目されております。
  • AFコート剤をオーバーコートすることで耐摩耗性は大幅に向上します。
AGコート剤施工前後の比較:左(AG膜なし)と右(AG膜あり)のスマートフォン画面

AGコート拡大画像

AGコート剤の塗膜表面の顕微鏡拡大画像(100μmスケール)

主成分:ポリシロキサン樹脂 主溶媒:エタノール

塗膜物性

  • 鉛筆硬度:9H
  • 全光線透過率:92%
  • 耐久試験
    85℃、85%RH、100Hr:合格
    -40℃、1000Hr:合格
    90℃、1000Hr:合格
  • 消しゴム試験
    1kg荷重 30cycle:合格
  • 耐摩耗性(AG+AF)
    SW#1000 500g荷重 1000cycle:
    接触角(水)105°

用途例

  • 車載ディスプレイ
  • 重機コックピット、ソナーなどの屋外使用ディスプレイ
  • 医療用モニタ
  • モバイル用タッチパネルディスプレイ

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