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トフマクの「非粘着性」評価実験
2019.08.08 [技術紹介]
トフマクの「非粘着性」評価実験
Y’sテクノセンターでは、非粘着、離型、防汚機能を有する「トフマク」受託コーティングを開始しました。
「トフマク」は、比較的低温で形成するSiO2薄膜を用いた三層コート技術です。下図の模式図のように二層の異なるシリカ(SiO2)膜コートと独自のシリコーン材料をコーティングすることで、高い非粘着性、離型性、防汚性を実現しています。
実験方法:「非粘着性」の評価では良く使われている「ブチルゴムテープ」で比較しました。
ブチルゴムテープは、粘着力が強く伸縮性も高いため、普通のはさみではスムーズに切れません。したがって「非粘着」処理をしたはさみの評価でたびたび使われています。今回、「トフマク」加工でもはさみを用いて実験を行いました。
実験結果:トフマク加工を行ったはさみで「ブチルゴムテープ」をスムーズに切断できました。
実験に用いたはさみは、ステンレス製の「ロングカットはさみ」です。普通の封筒などの紙でしたら「スパッとワンカット」できるはさみですが、ブチルゴムテープはなかなか切れません。
下記のYoutube動画は、「トフマク」加工の有無でブチルゴムテープの切れ味を比較した実験です。
まとめ:「トフマク」は独自の3層構造により「非粘着性」を実現できます。
「トフマク」3層構造のシリコーンで「非粘着性」が実現され、ブチルゴムテープを普通の紙のようにスパッと切れるようになります。
2層目のシリカ粒子は、非連続で凹凸を形成していますのでシリコーン被膜が被切断物との接触によって減少することを防いでいます。
これにより長期間にわたり「非粘着性」を維持することができます。